何から書けばいいのかわからない。
どの部分をとってもツッコミを入れる事ができる。そんな映画でした。
兎に角、主役の2人の演技が酷い。
所々に入るナレーションも感情の欠片も無い棒読み。
付け加えて完全に呂律が回っていない。
他の人達はまともに芝居をしているのかも知れないが、
この2人のおかげで全員が大根役者に見えてしまいます。
どれぐらい演技がヤバイかと言うと。
映画開始直後の、主役2人がグラウンドを走っているシーンがあるのですが、
そのシーンを観ただけで大多数の人が“これはやばい映画だ!”
と直感出来てしまうほどのヤバさです。
しかし、上には上がいる。
その名もボブ・サップ。この人がなみいる大根役者を抑えてダントツで大根でした。
こんなので出演料もらえるのですから世も末です。
そしてシレーヌ。
私はデビルマンの原作、アニメとも良く知らない人間なのですが、
人から伝え聞いた所によると、このキャラは物語的に重要な役らしいじゃないですか。
でもこの映画においては、いなくても全く話に支障をきたさない薄っぺらな役でした。
さらにそのコスチューム。まさに浅草サンバカーニバルとしか言いようがありません。
寺田画伯の絵と全然違うじゃん。
どうもCGがウリの一つと聞いておりましたが。
出来栄え自体は、止め絵で観るのならば百歩譲ってプレステ2並。
なのですが、このCGが動いたときのモーションの酷さったら御座いません。カックカク。
ダイナマイト刑事ですらもうちょっとマシな動き方をします。
鉄拳4のデモムービーを遥かに下回るその出来栄えに失神しそうになりました。
どうしてこのような映画が自信をもって配給されるのか全くの謎です。
配給元、監督、脚本家のバカの3乗がこの悲劇を生んだとしか言えません。
なるほど、映画秘宝の評は実に的確でした。
しかし!
なんだかんだで個人的には結構楽しめました。
ですが、決して観に行く事をオススメしているわけではありません。
この映画を楽しむためには、ある程度の心構えみたいなものが必要になってきますな。
なんの予備知識もナシにデビルマンを観に行くのは自殺行為です。
まず最初に、この映画について感想を述べている批評系のサイトとかを3〜4つ巡ってみましょう。
ほぼ100%ズタズタな感想が述べられているはずです。
そうしたら、感想を一通り読んで、
どこがどういった具合に酷いか把握しておいてください。
すると、実際に映画を観た時に、なるほどあの感想はこの部分を
指してズタズタに書いていたのかと思わず感心してしまい、
ニヤリとほくそえんでいる自分に気が付くはずです。
これがこの映画の醍醐味。他の映画では決して味わえません。
大体、これだけあちこちで批判されているにも関わらず、
今頃観に行くような人というのは、
これが地雷と知っていてあえて踏みに行くような人ばかりです。
私が観に行ったときも、平日の真昼間にもかかわらず総勢10名ほどの観客がおりましたが、
鑑賞中にはあちこちからため息にも似た失笑がこぼれておりました。
やはりこの人達は皆、あえて地雷を踏みに来たマゾヒストに違いありません。
しかし我々は、何の予備知識もナシにデビルマンを観に行って、
憤怒の感想をアップした先人達の勇気ある行動を忘れてはなりません。
そもそも、彼らが身体を張って体験した感想を読む事がなかったら、
デビルマンを観に行く事自体無かったでしょうし。
それに憤怒の感想を読んでどこにトラップが仕掛けてあるか理解しているからこそ、
罠を踏んでもインディジョーンズさながらひらりひらりと
華麗に身をかわせるわけなのですから。
故に、地雷を踏んだ先人達に敬意を表しこの言葉を捧げるものであります。
「 や ー い や ー い 」
以上。
- 2004/11/10(水) 15:21:58|
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